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育休中に気づいた「感情の波」と介入タイミング——シン・心マトリクス×けテぶれの家庭実践

自己理解感情振り返り介入のタイミング

育休2年目の小学校教員・まいさんが、シン・心マトリクスによる1年間の自己記録から感情の傾向を把握し、自己嫌悪が減るという成果を得た実践を発表しました。また、子どものピアノ練習にけテぶれを取り入れた経験から、介入タイミングの重要性と子どもの感情への寄り添い方を学びました。4月の職場復帰を前に、これらの知見を教育現場でどう活かすかを模索しています。

はじめに:育休中の実践発表

2026年3月14日のサタデーナイト実践発表会にて、育休2年目の小学校教員・まいさんによる実践発表が行われました。

まいさんは育休中にけテぶれ・シン・心マトリクスと出会い、4月からの職場復帰を前に、育休期間に取り組んだ3つの実践を共有しました。

発表の3本柱

1. シン・心マトリクスで自分の感情を位置づけ、記録する 2. 毎日を「+・-・→・☆」で振り返る 3. 我が子のピアノ練習にけテぶれを取り入れる

実践①:シン・心マトリクスによる自己理解

1年間の記録から見えてきた傾向

まいさんはシン・心マトリクスを用いて、自分の感情を日々位置づける記録を続けました。毎日続けることはできなかったものの、毎月の振り返りは継続し、約半年が経過した頃から自分の感情の傾向を把握し始めたといいます。

発表にまとめる過程で、自分が「太陽寄り」の傾向があることに気づいたことも、大きな発見でした。

発見した回復パターン

1年間の記録から、自分なりの回復法が明確になりました。

  • 「ダラダラ」ゾーンにいるときの回復法 → あえて「ダラダラする」と決めて過ごす
  • 「キラキラ」に向かいたいとき → コミュニティでの交流や我が子との遊びが有効
  • 結果 → 「ニコニコ」に近づくことができる

自己嫌悪が減った

シン・心マトリクスで感情を位置づけることで、「どの感情も大切なものだ」と感じられるようになりました。以前は感情の揺れを否定的に捉えていたものが、記録によって「そういう傾向がある」と客観視できるようになり、自己嫌悪に陥ることが減ったと報告されました。

今後の課題

一方、記録の仕方が「しっくりこなかった」という点も正直に語られました。4月の復帰後は、振り返りの時間をどう確保するか、音声での振り返りなど新しい方法を模索する必要があると認識しています。

実践②:子どものピアノ練習へのけテぶれ導入

きっかけは「うまくいかない瞬間」

まいさんが小学1年生の長女のピアノ練習にけテぶれを取り入れたのは、最初から計画的に始めたわけではありませんでした。練習がうまくいかず、長女が「ん…」と詰まったタイミングで提案したのがきっかけです。

最初からではなく、子どもが困っている瞬間に寄り添う形で導入したことが、スムーズな受け入れにつながったといいます。

ホワイトボードからインタビュー形式へ

最初はホワイトボードを使ってインタビュー形式で計画・振り返りを記入していました。その後、紙に移行。特に長女がシン・心マトリクスにも興味を持ち始め、自分の感情を「イライラ」「モヤモヤ」などの言葉で伝えてくれるようになりました。

長女自身へのインタビューからは、次のような声が得られています。

  • 「振り返りがあると、何をすればいいか分かりやすい」
  • 「次の日の計画が立てやすかった」

子どもと一緒に見つけた「ぐんぐん」への道

長女がイライラしたときに「ぐんぐん」ゾーン(エネルギーが高く前向きな状態)へ回復する方法を、一緒に考える機会も生まれました。試行錯誤の末、トランポリンやお菓子を食べることが有効だと発見。まいさんは「この試行錯誤は、クラス運営にも活かせる発見だ」と振り返っています。

最大の学び:介入タイミングの重要性

今回の実践全体を通じて、まいさんが最も強調したのが介入のタイミングです。

けテぶれを勧めるタイミングについて、まいさんはこう語っています。

> 「爆発した後に落ち着いた頃が、介入のタイミングとして良いと学びました。感情の波が荒いときに声をかけても、うまく届かない。波がおさまった瞬間を見逃さないことが大事だと感じています。」

自分の視点だけでなく、子どもの感情の波をよく観察し、そのタイミングを大切にしたいという気づきは、職場復帰後の教育実践にも直結する視点です。

おわりに:育休が教えてくれたこと

まいさんの発表は、「育休中」という特別な時間だからこそ生まれた、丁寧な自己観察と子どもとの対話の記録でした。

シン・心マトリクスは、自分の感情傾向を把握するツールとして機能し、けテぶれは子どもの自律的なサイクルを育てるフレームワークとして家庭でも有効に働きました。どちらも「正解を教える」のではなく、自分で気づき、自分で動く力を育てるという点で共鳴しています。

4月からの復帰後、この経験がどのように教室の子どもたちへと広がっていくか、サロンとして引き続き見守りたいと思います。